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グーグーだって猫である 大島弓子
 超名作猫漫画「綿の国星」の作者、オーシマさんによる、エッセイ漫画です。そういえば、綿の国星を描かれていた頃は、まだ猫は飼ったことがなかったらしいですね。

 私はその後の、いわゆるサバシリーズをコミックスで見た程度の不熱心な読者です。それからさらに時間が経って、たまたま見かけた連載誌で偶然本作の2話に触れ、ああ、サバ死んじゃったんだなー、なんて思ってました。

 それからまたさらに時間が経って、書店の店頭で本作の文庫版を見かけたのは、確か昨年の夏頃のことだったと思います。手に取ってぱらぱらとめくり、そのとき初めてオーシマさんが婦人科系のガンを患われたことを知り、そこにあった文庫版の1巻と2巻を買って帰りました。

 実は私も(てゆーか、ほぼ全員が持っていて気がついてるかいないかの違いなんですけどね)、ガンではありませんが婦人科に多少持ち物があり、とても他人事とは思えなかったんですよね。

 サバとお別れしたあとの、グーグーというアメショの男の子との出会いから始まる、猫4匹とのお話と、病気の話、そしてさらに続く猫との出会いと、家を建てて引っ越して...と今日に至るまでの日常が、淡々と綴られています。サバ亡き後にペットロスのようになり、少し仕事をセーブされていたような描写もあり、人生の節目を乗り越えられたんだなぁと勝手にしんみりしたりして。

 オーシマさん独特な、あっさりとしたドライな絵で、ちょっとシニカルで哲学チックな視点は変わりません。現在は、角川書店が出しているフリーペーパー的ナ文芸誌「本の旅人」での4ページ連載なので、なかなかコミックスになりません。現在4巻まで出ていて、1、2巻は文庫にもなっています。装丁は、色鉛筆で描いたような猫とご本人のイラストで、ちょっと絵本のような雰囲気です。

 体調の方は、ガン後5年を乗り越え、とりあえず一安心といったところのようです。良かったですね。ご自身で建てられた、猫仕様になっている新築一戸建てで、内猫と外猫と通いの狸に囲まれ、穏やかに暮らしておられるようです。

 私は運良く結婚することができましたが子供はいませんので、独身女性と猫の暮らし、家とマンション、そして婦人科の病気etc.と、さまざまなことがとても身近に、他人事でなくリアルに感じられたんです。いろいろ考えさせられました。

 ちなみに、映画は見ていません。漫画とそれを実写化したものとは全く別物だと思ってますので。キョーミないです。
[2009/02/19 03:38 ] | 人生で大切なことはみんな漫画で教わった | コメント(0) | トラックバック(0)
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